PROJECT STORY 12

目指すはシステムの「業界標準」
業界ニーズを把握し機能をカスタマイズ

関西ビジネス事業部

プロジェクトの経緯・課題

プロジェクトの経緯・課題

多くの保険契約データを管理し、変更にも迅速に対応。各企業の商品に合わせたシステム開発も重要となる。

大手生命保険グループの契約管理パッケージシステムの開発を担当しています。非常に多くの保険契約について、厳正な情報管理・数値計算、新商品・制度変更・法改正への対応を柔軟かつスピーディーに行えるシステムを求められており、それらを実現していけるように努めています。
また、多くの保険会社でこのシステムを導入・利用いただくために、各社毎の商品性やルールの違いに高度な可用性を発揮する設計品質と、優れた開発生産性が必要となります。私たちは常に業界ニーズを敏感に察知し、業界標準にふさわしいパッケージシステムの開発に精力的に取り組んでいます。

解決方法

業界標準の作成に向けて業界動向を予測。設計構造に対する理解を深めて、知識を広げていく。

業界標準を超えるパッケージシステムを目指すに当たり、具体的には、2つの取組みを実践しています。1つは、保険業界の動向や経済社会情勢から、近い将来にニーズが高まるであろう保険商品や保険手続きを予測・研究するという「マーケティング活動」。もう1つは、私たちが日々向き合い、開発しているパッケージシステムに関して、設計構造やこれまでの開発経緯を学習し、設計思想に対する理解を深めようとする「製品知識の深化」です。常に「業界で求められているものは何か」を探求し、「システムのあるべき姿」を追究することを心掛けています。

開発における課題

開発コスト軽減のために多くの会社に適用できるように汎用性を向上。より導入しやすいシステムを目指す。

私たちが開発しているシステムは、大半の保険会社に適用可能な「標準機能」群から構成されています。ただし、あくまで標準であるため、システムを導入する際には、導入先の保険会社の特性に応じて個々の機能をカスタマイズする必要があります。このギャップのボリュームに比例してカスタマイズ規模、つまり導入先保険会社の開発コストが膨らむため、いかにギャップの少ない標準機能を設計、開発できるかが私たちの命題となっています。多くの保険会社に適用できる汎用性と、導入時のギャップの吸収力のバランスを見極めるため、活発に議論する日々が続いています。

開発における課題

お客さまの反応や将来の展望

お客様は“より良いシステム”を開発するための仲間。目指すものを共有しながら、共にシステム開発に携わる。

お客様からは「私たちが追い求める『システムのあるべき姿』を、共に模索してくれている。常に同じ方向を目指して開発してくださるおかげで、システムの品質を高めることができています」と感謝のお声をいただきました。また、システムの設計思想に精通した有識者として意見を求められる場もあり、実際に信頼を寄せていただいていると感じます。
今後もいかにシステムを進化させていくかという部分で難しい課題が発生すると思います。それでも、お客様の目指すものを理解し、寄り添いながら開発するため、私自身、そしてチーム一同、スキルアップしていきたいと考えています。