PROJECT STORY 15
人工衛星の安定的な運用へ向け、
地上データ通信システムを改良する。
産業・公共ビジネス本部
宇宙システム部
プロジェクトの経緯・課題
地上運用の仕組みを整備し、人工衛星の増加に対応する。
宇宙開発を行う団体と連携し、人工衛星の地上データ通信システムの維持改修を手がけています。人工衛星は打ち上げ後も常に地上から状態を見守り、安定して運用し続ける必要があります。そのために欠かせないのが、私たちが携わる地上データ通信システムです。新しい人工衛星が打ち上がるごとに、地上側では、その衛星を監視・運用するための設定が必要になります。その運用を長年重ねる中で、人工衛星の数は増え、管理は複雑化。結果として当社とお客様側で二重管理する状態になっていました。
解決方法
分散した情報を集約し、管理をシンプルにする。
それまで、人工衛星を地上で監視・運用するために必要な情報を当社とお客様側の双方で管理していたため確認や受け渡しに時間を要していました。そこで、関連する情報を1箇所に集約し、お客様自身が内容を確認しながらシステムへ反映できる画面を新たに作成。新たな人工衛星が打ち上がった際、地上でもスムーズに受け入れ準備を進められるように、よりシンプルで進めやすい管理方法の構築に取り掛かりました。
開発における課題
分かりやすく、ミスが起きない管理フローを構築する。
難しかったのは、必要な情報を単にまとめればよい、というわけではなかったこと。関連する情報はいくつものファイルに分かれており、それぞれが関係しあっていため、どこに何を入力すればよいのか、どの情報が何とつながっているのかが直感的に分かる構成が求められました。このシステムは人工衛星の運用に関わるため誤操作は許されません。運用中の情報を誤って変更・削除すると、必要なデータが宇宙から正しく届かなくなる可能性もある。だからこそ、分かりやすさに加え、誤操作防止にもこだわりました。
お客さまの反応や将来の展望
宇宙と地上を結ぶ、新たな仕組み。持続可能な運用基盤として活用が続く。
完成した管理方法は本番運用フェーズに入り、新たな人工衛星にも使われています。導入後、定着してくるとお客様からは「自分たちで管理できるようになって助かっている」と評価をいただきました。現在は、より使いやすい画面にするための追加改修も検討されています。人工衛星が増えるたびに必要になる地上側の準備を支える仕組みとして、今後も活用が広がっていきます。