PROJECT STORY 16

旧式化した証券基幹システムを、
次世代へつなぐ刷新プロジェクト

金融ビジネス第2本部
金融ビジネス第5部

プロジェクトの経緯・課題

プロジェクトの経緯・課題

数十年前のプログラミング言語で作成されたシステムを、最新化する。

証券会社で日々使われている社内システム。その中には20〜30年前につくられたプログラムが今も数多く残っています。長い年月の中で改修が重ねられ、増改築を続けてきた建物のように、全体の構造が複雑に入り組んでいました。さらに、古いプログラミング言語が使われているものも多く、扱える技術者も限られていました。このままでは将来の保守や機能追加が難しくなる。そうした課題を解決するために、旧式化したシステムを新たなものへ置き換える刷新プロジェクトが始まりました。

解決方法

複雑な処理の流れを整理し、将来を見据えて再構築する。

まず必要だったのは、古いシステムの動きをそのまま移すことではなく、一度立ち止まって全体の流れを整理することでした。長年使われてきたシステムは、過去の改修の跡が何層にも重なり、処理が複雑になっていました。そこで動きを一つひとつ分解し、「本来どう動くべきか」を改めて検討しながら、新たなシステムとして組み直していきました。今後の改修や機能追加に対応しやすい形に再構築したことが大きなポイントです。

開発における課題

設計書が残っていないレガシーシステムの全体像を一から解き明かす。

最も苦労したのは、旧システムの設計書がほとんど残っていなかった点です。システムがどのような意図でつくられ、何をどう処理しているのかを示す資料が十分にないため、まずは実際のプログラムを一行ずつ確認し、動きを読み解くところから始める必要がありました。限られた期間の中で全体を把握しなければならず、有識者へのヒアリングは数十回以上に及びました。複雑に絡み合った処理フローを理解するだけでもかなりの労力がかかりましたし、比較テストで差分が出た際には、そのたびに過去仕様をたどりながら原因を探し、修正を繰り返しました。

開発における課題

お客さまの反応や将来の展望

安定稼働によって得た信頼が、次なる刷新プロジェクトへ広がっていく。

本番稼働後、大きな障害は発生せず、安定運用を実現しました。お客様からは「技術的に信頼できる」と評価をいただき、その実績が次の案件受注にもつながっています。古いIT資産を抱える企業は多く、同様の刷新ニーズは今後も続くと考えられます。保守しやすく拡張性のある基盤へと生まれ変わったことで、将来の改修や機能追加にも柔軟に対応できる環境づくりにも貢献できたと実感しています。